幼稚園へHを迎えに行ったとき、気温が高かったので、Aを車に残していきたくなかったので抱っこして行ったが、案の定、Hは抱っこというか結局おんぶしたので、片手ずつしか使えなかった。やはり無理があり、途中でAに歩いてもらったが、遊具の方へ突進しつつあるとき、担任を持っていないK先生が「車まで行きますよ〜」と言って来てくれて、Aを抱っこしてくれた。申し訳ないと思いつつ、本当に助かった。K先生、ありがとう。
 自宅へ着いたとき、Hは泣きわめいているし歩けないので、先に家へ連れて行くことにした。我が家の駐車場は別棟で二階なので、一番棟の玄関に近いロータリーの日陰に車をまわして、やむを得ず、Aと荷物を置き去りにした。エレベーターで、会えば会話するほど仲良くなった宅急便のお姉さん(二十代前半)に「ちょうど、入っていくのが見えたから、よっぽど、Aをお願いして連れてきてもらおうかと思っちゃった〜」と話したら、「なんだ、言ってくれればよかったのに〜(おやすいごようですよ)」と言ってくれていた。私がHを家でふとんに寝かせてから、急いで車へ戻ると、何と、そのお姉さんが、車の横で「何もできなかったです(けどこれくらいなら)」と言って、Aを見守っていてくれた。
 人のやさしさが身にしみた一日。私もそのうちそういうふうに思われるよう、努力しよう。想像力をもっとはたらかせなければ。